「インフルエンサーを活用したマーケティングってどんな施策?」
「インフルエンサーマーケティングの成功事例には何があるの?」
という疑問をお持ちではありませんか?
本記事では、そんな疑問の解決に役立つ内容を
- インフルエンサーマーケティングとは?
- インフルエンサーマーケティングの成功事例
- インフルエンサーマーケティングの典型的な失敗
の順に解説します。
インフルエンサーを活用したマーケティングに興味をお持ちの方に役立つ記事です。
ぜひ最後までご覧ください。
インフルエンサーマーケティングとは?

インフルエンサーマーケティングとは、InstagramやYouTube、TikTokといったSNSなどで影響力を持つインフルエンサーに自社の製品やサービスをPRしてもらい、認知の拡大や販売の促進につなげるマーケティング施策のことです。
商品のレビューやコラボレーション製品の制作などの手法が一般的です。
インフルエンサーは、フォロワーとの関係が強いので企業が行う一般的なPR施策よりも受け入れられやすく、双方向のコミュニケーションを取れるというメリットもあります。
テレビCMや新聞広告などと比較すると費用を抑えやすい点からも、近年大きな注目を集めている新たなマーケティング手法です。
インフルエンサーマーケティングの成功事例

参考:株式会社デジタルトレンズ調べ
カネボウ化粧品の「リップモンスター」
カネボウ化粧品が発売した「リップモンスター」は、2021年を代表するプチプラコスメです。
コロナ禍の影響でマスクの着用が増え、リップの需要が低迷するという逆境の中で発売された商品でしたが、インフルエンサーマーケティングを積極的に行ったことで、特に若い世代に高い人気を誇りました。
発売前に、インフルエンサーにX(旧:Twitter)などで全色レビューや流行りの色を取り入れた投稿をしてもらい、消費者の注目を集めた点がポイントです。
発売前にSNS上で話題になったことで、発売後も実際に商品を購入・使用したユーザーが口コミを投稿するなど、さらなる話題を呼びました。
店頭でも売り切れが続出し、その希少性もユーザーを惹きつける一因となりました。
また、ショート動画を活用したPRも、TikTokを中心に多く投稿されました。
TikTokユーザーの中心である10代~20代前半をターゲットとした商品であり、ターゲット層とプラットフォームが合致していたことも成功の要因だと言えます。
味の素の「味の素KKコンソメ」
味の素株式会社が販売する「味の素KKコンソメ」も、インフルエンサーマーケティングの活用で売上を伸ばした商品の一つです。
味の素KKコンソメはロングセラーブランドであり、かつてはテレビCMがマーケティングの中心でした。
現在は、社内で「インフルエンサー勉強会」を開催するなど、インフルエンサーマーケティングに力を入れています。
組織改革で「マーケティングデザインセンター」を設立し、新たなマーケティングサイクルを構築しようという取り組みもあります。
「簡単においしく」というメリットをユーザーに伝えるために、特にグルメ系インフルエンサーや主婦層に影響力のあるインフルエンサーを起用し、レシピ動画の投稿などを通じて商品の認知度を高めました。
投稿のコメント欄にも「作ってみた」「家に常備してる」などのユーザーの生の声が集まり、幅広い層へのアプローチに成功した事例と言えます。
参考:味の素KKコンソメ
Booking.com
Booking.comは、大手のホテル予約サイトです。
X(旧:Twitter)で「#ブッキングドットコムで夢の旅館券」というタグとともに投稿をすると、10万円分の宿泊券が当たるというキャンペーンを行い、知名度の向上を図りました。
また、その投稿をインフルエンサーにリツイートしてもらうという形のインフルエンサーマーケティングを行い、より投稿が拡散されやすいような取り組みをしています。
Booking.comではインフルエンサー向けのマーケティングプログラムも用意されており、ユーザーがインフルエンサーの投稿から予約を完了した際にコミッションを支払うという仕組みを取っています。
宣伝方法を限定しないことで、インフルエンサーの自由なスタイルを活かしながら業績向上につなげられるというメリットがあります。
参考:Booking.com │#ブッキングドットコムで夢の旅館旅 プロジェクトを開始!
インフルエンサーマーケティングの典型的な失敗

新規顧客の獲得につながらなかった
インフルエンサーマーケティングは、そのコストパフォーマンスや拡散力の高さから注目を集めているマーケティング手法です。
ですが、戦略を誤ると効果が得られなくなるだけでなく、ブランドのイメージを損なうなど逆効果になってしまう場合もあります。
典型的な失敗の一つ目は、新規顧客の獲得につながらなかったという失敗です。
投稿に反応するのが既存の顧客ばかりで、新規顧客の開拓ができないと、商品の認知度向上にはつながりません。
これは、インフルエンサーの選定ミスによって起こりやすい失敗です。
効果的なマーケティングを行うために、商品のターゲット層とインフルエンサーのファン層はある程度一致している必要があります。
ですが、元々ブランドや商品のファンであるインフルエンサーに依頼すると、フォロワーも既に顧客である場合が多く、新規顧客の開拓に結びつきづらくなります。
炎上してしまった
インフルエンサーマーケティングは、SNSを中心に行います。
SNSは拡散力が高くPRに向いた場ですが、一方で炎上なども速やかに広がってしまうというリスクがあります。
投稿には問題がなくても、プライベートなどでインフルエンサーが炎上した場合、PRを依頼した商品のイメージにも悪影響が及ぶ場合があります。
インフルエンサー選定の際には、インターネットリテラシーやマネージメントについても考慮することが重要です。
インフルエンサーときちんと打ち合わせをし、どのような投稿をするかについて擦り合わせをしておくのがよいでしょう。
PRが多すぎてマイナスイメージにつながった
PRが多すぎるというのも、インフルエンサーマーケティングにありがちな失敗です。
PRが多ければその分効果も高まるとは言い切れません。
PR投稿が連投されると、フォロワーからビジネス傾向が強すぎると思われてしまったり、鬱陶しがられたりして、マイナスイメージにつながることがあります。
複数のインフルエンサーに依頼しすぎると管理が困難になり、コンテンツの質が低下する恐れもあります。PRは管理しきれる数に絞っておくのが安心です。
過剰な表記・誇張表現で信頼を失った
SNSでは極端な表現が話題になりやすいこともあり、過剰な表記・誇張表現を用いるインフルエンサーも少なくありません。
ですが、実際の機能や効果以上の内容を記載してしまうと、投稿を見て購入してくれたユーザーからの信頼を失うことにつながりかねません。
投稿内容に明らかな虚偽が含まれていたり、景品表示法や薬機法などに抵触しないか、投稿前に内容を精査し、ユーザーの信頼に応えるようなコンテンツを作ることが求められます。
失敗しないためのポイント

投稿のPR感を薄める
インフルエンサーマーケティングは、企業が行う投稿よりもPR感が薄く、ユーザーが親近感を抱きやすいことがメリットと言えます。
そのため、インフルエンサーマーケティングを失敗させないためには、投稿のPR感を薄めることが重要です。
インフルエンサーの個性を活かして普段の投稿に近いスタイルでPRを行うことで、第一印象で広告だと思われづらくなり、ユーザーに好印象を与えやすくなります。
ですが、ステルスマーケティングにはならないように注意しましょう。
複数のSNSを利用する
SNSと言っても、InstagramやX(旧:Twitter)、TikTokなど、さまざまなプラットフォームがあります。プラットフォームごとに個性があり、ユーザー層も異なっています。
そのため、複数のSNSを利用してインフルエンサーマーケティングをすることで、多様なユーザーにアプローチできるというメリットがあります。
同じプラットフォームで複数のインフルエンサーに依頼するとPR投稿が乱立する可能性もありますが、複数のSNSのインフルエンサーに依頼すればそうしたリスクも回避できます。
より多くのフォロワーに見てもらえる可能性が高まり、自然と注目を集めることができるでしょう。
目的にマッチしたインフルエンサーを選ぶ
インフルエンサーマーケティングにおいて、目的にマッチしたインフルエンサーを選ぶことは非常に重要なポイントです。
認知度を上げたいのか、売上を上げたいのかなど目的をはっきりさせておくことで、フォロワーの多いインフルエンサーやコンバージョン率の高いインフルエンサーなど、依頼すべきインフルエンサー像が明確になります。
また、ターゲット層を詳細に描くことも重要です。
年齢や性別、購買傾向などまで細かく設定しておくと、使用すべきSNSや起用すべきインフルエンサーを選びやすくなります。
例えば、主婦向けの商品を宣伝するのであれば、10代〜20代が中心に利用するTikTokよりも、幅広い年齢層が利用しているX(旧:Twitter)やInstagramの方が適しています。
また、インフルエンサーも、簡単なご飯レシピや主婦層向けのコーディネート紹介などをしている人を選ぶのがよいでしょう。
インフルエンサー選定は非常に重要なものですが、SNSから得られる情報だけで行うのは難しいため、インフルエンサー紹介サービスを活用するのもおすすめです。
まとめ

今回の記事では、インフルエンサーマーケティングの成功事例や典型的な失敗、成功させるためのポイントなどについて詳しく解説しました。
インフルエンサーマーケティングの成功のためには、商品のイメージ・目的に合ったインフルエンサーを選定することが必要不可欠です。
世界最大級のインフルエンサーデータを網羅するKolr(カラー)は、3億件以上のインフルエンサーデータを保有しているため、PRしたいアイテムにぴったりなインフルエンサーが見つかります。
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